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スーツは我々社会人が生きていく上で欠かせないものであり、特に男性にとっては「普段着」と形容できるほどに馴染みのある衣類なので、『出来るだけ良い状態で保管しておきたい』と感じる方は多いと思います。
しかし、「スーツの正しい保管方法」と言われてもピンとこないのもまた普通のことであり、多くの方が自己流で大事なスーツたちを保管し、しばらく経ってクローゼットから取り出してみたら『うわぁ・・』と落胆してしまうまでが1つのワンセットだと言えるでしょう(昔の筆者もそうでした)。
そこでこの記事では、男性家事ライターである筆者が「スーツの正しい保管方法」を誰にでも分かりやすいようにしっかりと解説していきます。この記事で分かることは以下の3つの点です。
- スーツの保管方法にこだわることが大切な理由
- スーツの保管で役に立つ100均アイテム
- スーツの長期・短期での保管方法
それぞれを誰にでも分かりやすくご紹介しているので、皆さんのお役に立つことができれば幸いです。では、早速見ていきましょう!
目次
保管方法を誤ったスーツの末路は悲惨である
さて、まずはスーツの保管方法の重要性についてお話ししていくわけですが、そもそも皆さんがこの記事にたどり着いたのは、
『スーツを出来るだけ良い状態で長く使いたいけど、どうやって保管すれば良いのか分からない・・』
大小の違いはあれ、大体このような不安・ニーズがあるからだと思います。
そして、スーツの寿命を考えるなら、スーツの保管方法にこだわるのは大正解で、過去に筆者はそれを証明してしまったことがあるんです。
筆者のスーツの保管の失敗談から、スーツの保管の重要性を理解してもらえれば嬉しいのである。
入学祝いで買ってもらった俺のスーツが・・
時は遡って十数年前、高校を卒業し大学の入学式が迫る2011年3月某日。筆者の新たな門出を祝うべく、某大手スーツ屋でかなりのお金を出して親がスーツを買ってくれたんですね。
筆者はなんとなく大人の仲間入りした感じがあって、スーツをゲットしただけでテンション上がってたんですが、その年だけがとある事情から入学式が潰れて、スーツを着る機会が早くも失われちゃいました。
『いや〜こんなこともあるのか〜』なんて思ってましたが、『まあいつか着る機会くるだろ』と軽い気持ちで自室で適当に保管していたんですね。
一度も着ないまま着れなくなってしまいました
そして、大学2年生になり、アルバイトの面接か何かでスーツが必要になりました。その時に「満を辞して」という表現がピッタリな感じで、『いよいよこのスーツを着る時が着てしまったか・・』とテンション上がってたんですが、いざ取り出してみたら袖の部分が紫外線で焼けており、とてもじゃないですが人様の前で着れるような状態じゃなかったんですよね。
多くの方は『紫外線に当たるように保管しておくとか正気か!?』と思われるかもしれません。しかし、無知な大学生の男なんてこんなもんです。結局、そのスーツは一度も着用することがないまま、その役目を終えてしまったわけでした。めでたしめでたし
スーツは買ってからが本番である
まあ筆者のスーツの保管にまつわるお話は、ザッとこんな感じです。ハッキリ言えば、バカですよね・・(笑)
でもまあ、そんなことがあったので、そこからスーツを含めた衣類の保管方法についてはバッチリ調べてこのような記事を書くに至ってますから、高い買い物だったものの、まあいい経験だったかなと今は振り返っております。
ということで、皆さんに筆者と同じような経験・後悔はして欲しくありませんので、「スーツは買ってからが本番」であることを肝に命じておいて欲しいんですよね。
こだわりのスーツ・ワイシャツを買ったなら、保管方法にもこだわろう!
しかし一方で、筆者のように、スーツを買う時にはとことんまでこだわるのに、いざ買った後は自己流で保管してしまう・・、なんてのは日本中のどこの家庭でも起こっていることだと思うんです。
ですが、先述の通り、「スーツは買ってからが本番」なので、スーツ選びにこだわったならば、それと同じくらい『スーツの保管方法にもこだわる』ようにしましょう。そうすれば、こだわりのスーツを出来るだけ長い時間、出来るだけ良い状態で着用し続けられることに繋がりますよ。
筆者のように一度も着用しないままダメにしてしまうのはなかなかに珍しい例だと自負してますが、保管方法にこだわるだけで長く使えるようになるならば、そんないいことはないですよね。長い目で見たら節約にもなりますし、一生物の知識を次の章で皆さんの頭に入れていただければと思います。
シワ・カビによる劣化を防ぐスーツの正しい保管方法を知っておこう
というわけで、『スーツの保管方法にこだわろう』をスローガンに、この先のお話を進めていこうと思います。より話を分かりやすく進めていくために、章の流れを3つの大きなセクションに分けることにしました。
- スーツの保管に役立つ100均便利グッズ
- スーツの短期保管の方法
- スーツの長期保管の方法
それぞれ順番にチェックしていきますので、まずはグッズから見ていきましょうか。
保管に役立つ100均便利グッズ編
引用:Seria公式サイト
今回筆者が利用したのは100円均一としてお馴染みの「Seria(セリア)」さんです。ダイソーさんよりもオシャレというか、落ち着いた雰囲気となっており、個人的なお気に入りの100均。もちろん100均にこだわらず、Amazonなどでも代用品としてもっと良い品質のものが売ってると思いますので、あくまで『こういう商品がある』ということを理解してもらえればと思います。
今回筆者が購入したのは、こちらの5つの種類の商品たちです。順番に見ていきましょう。
ジャケット・ベスト用ハンガー
まずはハンガーからいきましょう。筆者の手持ちのものでも良かったのですが、『どうせ紹介するなら』ということで今回新品のものを紹介することにしました。
こちらがセリアさんのハンガーコーナーの写真ですが、正直言って驚きましたね。ちょっと前までこんなになかったのに、すげー増えてるんですもん。
この無数にある中から選んだのがこちら。
こちらが筆者がチョイスしたジャケット・ベスト用のハンガーです。プラ製で少しだけ安っぽい感じがするかもしれませんが、非常に機能的です。まず全体として太さがありますよね。クリーニングから帰ってきた時に付属しているハンガーは細いことが一般的ですが、あれだとジャケットの重みを支えるのに十分ではなく、型崩れの原因になってしまいます。
したがって、ジャケット用のハンガー選びをする時には、ある程度の太さがあってジャケットを支えるだけの安定性があるものをチョイスしましょう。
では、このハンガーを上から見てみましょうか。
何やら穴が開いているのが分かりますが、これは通気口となっていて、太いハンガーにありがちな「肩口のムレ」を防ぐことが可能。どうです?機能的でしょ?
しかも、こんな風に伸びるんです。まさにスーツ用のハンガーといった感じ。というわけでこのハンガーは、
- 安定性を実現する太さで型崩れ防止
- 伸縮自在の長さで型崩れ防止
- 通気口搭載でムレ・カビ防止
ジャケット用のハンガーに求められるこれらの機能をカバーできちゃうんですね。もっと高い値段で同じような機能のものが売ってますが、個人的にはこれで十分。ただし、見栄えがちょっとチープな感じも否めないので、その辺にこだわる方は同じような機能でカッコ良いものを選んでみればOKです。
ハンガー選びにこだわりたい人は、「木製ハンガーじゃなくていいの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。もちろん、木製ハンガーでもバッチリOKで、風通しもよく太さもちょうど良い製品が多いですよ。ただし、プラ製と比べて割高になってしまうので、この点だけはよく考えて選んでみましょう。
スラックス・ズボン用のハンガー
ジャケット用のハンガーのお次は、スラックス・ズボン用のハンガーについてご紹介していきます。
こちらが実際のお写真です。なんだか変わった形をしたハンガーとなってますが、ズボンを挟んでたらーんとぶら下げる格好で保管するというわけです。
普通のハンガーにもズボンを吊り下げる場所が用意されていますが、大概線が細く、変なクセやシワがついてしまうことがほとんど。しかし、こちらは十分な太さがありますから、長期間かけていてもクセやシワが付く心配はありません。
また、ズボンが触れる場所には滑り止めが三箇所用意されているので、ズルーっと滑り落ちにくくなっているのもGood。
加えて、先ほどのジャケット用のハンガーに追加のハンガーを吊り下げる部分が用意されているので、このようにジャケットハンガーとセットとしてぶら下げておくことができちゃうんです。スーツを何着か持っていると、『どれとどれがセットなんだっけ?』ということに時間を取られてしまいがちなので、このような工夫は嬉しいポイントですよね。
不織布スーツ収納袋
続いて紹介するのがスーツの収納袋になります。こちらは短期保管ではなく長期保管に用いるもので、スーツをホコリや湿気、虫から守ってくれるかなりありがたいアイテムとなってます。
外観はこのようになっており、中を含めた使い方の写真は後ほどご紹介してますのでお楽しみに。これがあるかないかで長期保管は全然違ってきますから、マストでゲットしておきたい便利グッズとなっています。
今回、スーツを収納するものとして「不織布(ふしょくふ)」という繊維ものを利用していますが、どうしてこの素材をチョイスしたのでしょうか?
不織布とは、読んで字のごとく「織っていない布」のことで、織布と比べて無数の網目構造になっている点が特徴として挙げられます。この特徴から、
- ろ過性
- 保温性
- 通気性
このような性質を持っており、中でも「通気性」が衣類の保管に大きく関与してくれるのです。一方で、繊維の構造的にスカスカというわけでは決してなく、虫やホコリといったものはしっかりシャットアウトしてくれるので、まさに衣類の保管にうってつけの繊維というわけですね!逆にビニールは通気性がアウトなので、長期保管をする上ではおすすめできません。
不織布性の衣類カバーは様々な製品が販売されており、中には繊維中に脱湿・吸湿素材を練り込んで、衣類カバーだけで調湿ができるようになっているものも販売されています。想像以上にピンキリなアイテムとなっているので、色々な製品を調べてみるのも面白いと思いますよ!
除湿剤
不織布の収納袋でスーツをしっかり覆ったとしても、やはり湿気は衣類にとって大敵です。したがって、クローゼットには除湿剤を用意しておくことが大切ですが、これも100均で手に入れることが可能です。
それがこちら。なんの変哲も無い除湿剤ですから、どこで買ってもOK。筆者はセリアさんに行ったついでということで、セリアさんで購入させてもらいました。
ハンガーを等間隔で吊るすやつ
ちょっと蛇足的にはなるんですが、最後に「ハンガーを等間隔で吊るすやつ」というものをご紹介していこうと思います。なんて名前をつければいいか分からなかったので、ヘンテコなネーミングになっている点はご了承ください。
写真はこれ。シンプルで、金具が波打っているので、くぼんだ所にハンガーを吊るしていくイメージですね。
これを使うメリットしては、クローゼットにありがちな「ぎゅうぎゅう詰め」を回避できるということです。衣類が隙間なく詰められてしまうと、その分通気性が悪化して、ムレやカビの原因になったりしてしまいますから、個人的にはかなり助かってます。
とはいえ、クローゼットに適度な量の衣類を吊るしていればぎゅうぎゅう詰めになることは防げるので、あくまで補助的なグッズだと考えてください。マストではありません。
今回使用する便利グッズはこんな感じです。収納袋を2枚買ったので、5種類で合計660円。これでスーツとスラックス1着分の快適な保管ができるようになるので、個人的には安い買い物だと思ってます。なお、100均はお目当のものを見つけるのが大変なので、この記事の写真を見せて「どこにありますか?」と聞けば、店員さんがすぐに案内してくれると思いますよ。
長期保管編
さて、この記事で使用する収納便利グッズをご紹介したところで、ここからは実践的な保管方法の解説に入っていきます。まずは「長期保管編」と銘打っている通り、短期ではなく長期保管のための正しい方法について解説していくので、気になる方は目を通しておきましょう。
1:まずはクリーニングに出す
長期保管を行う上で、まず大事なのがクリーニングに出すこと。もちろん1回しか着用していない・・、などの場合はその限りではありませんが、複数回着用して長期保管をさせるのならば、クリーニングに出すべきだと言えます。
というのも、スーツは基本的に黒系の色なので汚れや汗、軽微なシミは目立ちませんが、知らないところでグングンにこれらを吸い取ってるんですね。そして、吸い取られたものたちから劣化は始まっていきますし、虫やカビたちのエサにもなりかねないので、長期保管をするならば「丸ごと水洗いをしてくれるクリーニング」を利用してメンテナンスを行うことを推奨します。また、ボタンが緩くなっていたりする場合でも、修復込みでクリーニングしてくれるサービスに出すとGood。
なお、クリーニングに出しに行くのが手間なので、筆者はいつも宅配クリーニングという自宅から出ずに利用できるサービスを利用しています。特にスーツなら、プラスキューブというサービスの「スーツ水洗い」コースが非常におすすめ。
注文後、専用の配送バッグが送られてくるので、
このようにバッグにスーツを詰めて、あとは集荷の人に渡すだけです。そして1週間もすれば、
自宅にこのように届いて、
スリーピースが綺麗サッパリになってくれるので、毎回お世話になっちゃってます。あまりに気に入りすぎてレビュー記事も書いてしまったくらいなので、良ければ参考までに以下記事をどうぞ。
仮に長期保管をしない場合でも、1シーズンに1度程度は最低限、クリーニングに出してあげた方が見栄えも良く、長持ちしてくれるのがスーツってものです。プロの洗濯技術は想像以上にスゴイので、積極的にクリーニングを利用することを推奨しますよ。
2:ハンガーにかける
衣類をクリーニングに出して綺麗な状態にしたら、続いてハンガーにかけていきます。やること自体はハンガーにかけるだけなので、そんなに難しいことはないです。
まずジャケットからですが、スリーピースの場合には、最初にハンガーにベストをかけておきます。
その後、ハンガーの横幅をジャケットの横幅に合わせていきましょう。普通の横幅を調節できないものだと、サイズ感が合わずに型くずれの原因になりかねないので、おすすめしません。100円で売ってるので、手に入れることを推奨します。
そして、左右均等になるようにハンガーにかければこれでベストとジャケットはOK。
続いてスラックス・ズボンですが、こちらは至ってシンプルです。
このようにズボンを折りたたんでしまえば問題ありません。
『折りたたんで長期間保管したら、シワとかクセがついちゃいそう・・』
と思われるかもしれませんが、これは確かに事実です。しかし、ジャケットもそうですが、長期間保管するとなると、どの道どんな保管方法であれ軽微なシワやクセはついてしまうものです。したがって、着用する際にはアイロンがけか必須になるので、『ぐちゃぐちゃにして保管しておく』みたいなことにならない限りは、そこまでシワやクセに対して敏感になる必要はありません。型崩れはNGだけどね。
ハンガーにかけ終えたら、もう半分まで来てます。あとは不織布のカバーをかけるだけなので、やること自体は非常にシンプルで簡単ですよね!なお、女性もののスーツの場合でも、上半身については男性と同様でOK。問題はスカートですが、スカート用のハンガーなども同様に100円から販売されていますので、それを使うことで対処してみてくださいね!
3:不織布の衣類カバーをかける
さて、ジャケットやスラックスをハンガーにかけ終えたら、最後に不織布の衣類カバーをかけていきましょう。
こいつの出番ですね。こんな良いものが100均で買える時代なんですから、良い時代になったものです。
袋を開けてみるとこのような形になっており、中央にチャックが設けられているのが分かりますよね。そこを開封して生まれたスペースに、ジャケットやらスラックスやらを入れていきます。
まずはジャケットですが、このように入れて上からハンガーを飛び出させます。
あとはチャックを閉めればそれでOK。右ポケットにタグを入れる場所があるので、色々なスーツをしまう場合には印として何かメモをつけておくと良いでしょう。
そして次にスラックスです。ジャケットとハンガーはそれぞれ別なので、今回収納袋は2枚用意した格好になりますね。要領は同じで、ハンガーを上から飛び出させて、
これで完成。収納袋の縦の長さ的に、ズボンを折らずに収納するのはよほど長いものを買わないと無理なので、二つ折りの保管方法を選んでいるという事情もあります。
あとは、この2つのスーツ袋たちをクローゼットにINです。
これを使えば、ハンガー間の距離が一定に保たれるので、圧迫されてヨレてしまったり、蒸れてしまう心配は不要。
クローゼットやトランクルームの片隅には、忘れずに除湿剤を置いておきましょう。収納場所に洋服用の防虫剤も置いておけばさらに良いですが、不織布カバーをかけていれば生地の虫食いの心配はそれほど必要ありません。
4:3ヶ月に1度陰干しを行う
最後に言っておかなければいけないのは、スーツというか衣類を長期保管する場合には、「3ヶ月に1度程度の陰干しが必要」だということです。
どれだけ除湿剤を入れてクローゼット内を調湿したとしても、衣類の特性上、湿気は吸い込んでしまうもの。そしてこの湿気を餌にしてカビやら虫やらが成長していくわけですから、定期的に陰干しをして湿気を飛ばしてあげる必要があるってことなんですね。
といっても、『仕事で家を空けている時間、陽の当たらないところにハンガーで吊るしておく』だけで問題ないので、作業としてはシンプルというか誰でもできます。問題は「気付けるかどうか」ということなので、
- スマホのリマインダーに3ヶ月ごとに通知してもらう
- カレンダーに書き込んでおく
- 3の倍数の月の1日に保管済み衣類を陰干しする
このような対策を設けると良いですよ。個人的におすすめなのは最後の「3の倍数の月の1日に保管済み衣類を陰干しする」というやつで、筆者はこのタイミングで着ていない衣類も含めて、クローゼットから衣類を引っ張り出してきて、陰干しを行うこととしています。わざわざ外に出さなくても、クローゼットの扉を開けておくだけでも陰干しと同等の効果を得ることができますよ。
同時に除湿剤の寿命もだいたいこのくらいなので、このタイミングで取り替えてあげれば、衣類にとっては完璧な保管環境が恒久的に続くことになるんですね。確かにちょっと面倒な感じもするかもしれませんが、これをするとスーツだけでなく手持ちの衣類が驚くほど長持ちしてくれるようになるので、おすすめしたい方法です。
3ヶ月に1度の陰干しは、除湿対策がある程度出来ていればそれほど重要性は高くないですが、やるのとやらないのとではやはり違いが出てきます。ポイントはルーティンにして忘れずに行うことなので、より長く・良い状態で使いたいなら実践してみてくださいね!
宅配クリーニングの「保管サービス」を利用するのもアリ
さて、スーツの正しい長期の保管方法について解説してきましたが、いかがでしたか?便利グッズを含めて写真を交えて言及してきたので、分かりにくい部分などはそれほどなかったように感じます。上記方法を実践すれば誰でも簡単に「衣類にとって快適な環境」で長期保管が可能ですから、是非試してみてください!
一方で、こんなことを考えている方もいらっしゃるでしょうか?
- やり方は分かったけど、やっぱりちょっと面倒くさいな・・
- 自分でやるとなんだかんだでスーツをダメにしてしまいそう・・
- そもそも自宅に長期で保管しておくスペースがそんなにないんだよね・・
そんな方におすすめしたいのが、プロの手で大事なスーツを一定期間保管してくれる宅配クリーニングの「保管サービス」の利用なんです。このサービスを簡単に説明すると、
『クリーニングをした後にそのまま衣類を預かってもらえる』
このようなものでして、クリーニングに出す手間が省けますし、自宅のスペースも節約できますし、保管に関わる手間も削減できますし、何より衣類にとって最適な環境で長期保管してくれるのが本当に最高なんですよね。しかも、宅配クリーニングは自宅から発送するだけなので、こちら側ですることはほとんど何もないのも最高。
ほとんどの宅配クリーニングでは、注文時に受け取り日を指定して保管を行うので、あらかじめ『〜月頃に受け取る』ということが分かっているなら、強く利用を推奨したいサービスとなっています。もちろん、受取日の変更は後からでもできますから、この点は安心してください。
かくいう筆者も、自分にとってかなり大切なスーツや衣類については、宅配クリーニングに保管してもらうことが増えてきました。自分一人の力では限界がありますし、無駄にかさばる冬物とかは冬以外は自宅にある必要がないですからね。今の時代は、このようなサービスを賢く使い、出来るだけ自分にかかる手間を上手に減らすことも大事な観点のような気がします。
というわけで、長期保管については以上です。自宅に十分な保管スペースがあり、それほど手間に感じないならば自分で、プロの手で最適な環境で保管してもらいたいなら宅配クリーニングの保管サービスで、それぞれ長い期間の保管をしてみてくださいね。
短期保管編
では長期保管に続いて、短期保管についても見ていきます。長期保管は数ヶ月単位、長ければ数年単位の期間でしたが、短期は数日・数週間程度のスパンを見てもらえればOK。理想を言えば、1週間を超える保管なら「長期」として見て欲しいのですが、2週間までは短期と見ても差し支えないでしょう。
では、早速短期保管のイロハを見ていきましょう!
0:家に着いたら即保管!これが鉄則
まず前提としてお話ししておきたいのが、自宅に帰ってきて『今日も一仕事終わった〜』と息をつき、スーツをとりあえず脱ぎっぱなしにしておく・・、なんてことは絶対にしちゃいけないということです。
確かに、精一杯頑張って働いた疲れがあるのは筆者も分かります。しかし、1日着用したスーツというのは、私たちと同様にヘトヘトに疲れているんです。湿気やら汗やらを吸い込んでクタクタになっている状態で、床に脱ぎっぱなしにしておくなんてのはスーツにとって過酷すぎる環境。
したがって、自宅に帰ってきてスーツを脱ぐ際には、脱いだ後そのまま短期保管の流れに進むことを習慣にしてあげるとGoodです。こういう細かい積み重ねでも、スーツの寿命は着実に伸びていきますからね。
『これができれば苦労しないよ・・』といったセリフが、皆さんから聞こえてきそうですね・・(笑)そのお気持ち、筆者もとてもよく分かります。ですが、ここから先で紹介している短期保管の方法は、ものの数分でできる内容となっているので、習慣化さえできてしまえば文字通り「誰でもできる」方法です。自分の生活の中のルーティンに組み込んでみることを意識しましょう。
1:ズボン・パンツ・スカートのポケットを空にする
ということで、自宅に帰ってきてまずすべきことは、スーツの保管だということをお伝えしましたが、最初に下半身周りのポケットにモノが入っていないかを入念に調べ、ポケットの中を極力空にしていきましょう。
どうしてそんなことを行うのかですが、理由は簡単で型崩れを防ぐため。ズボンやスラックス、スカートをどのように保管しておくのかにもよりますが、ポケットに物が入っていると必然的にズボン類は、「受けなくても良い重力」を受けることにつながります。
つまり、無駄に下に引っ張られるということですね。また、ポケットというのは知らないうちにモノ(ゴミ)が溜まっていく謎の特性を持っているので、それを1日の終わりに綺麗さっぱり精算するという意味合いもあります。
まあつまりは、清潔に保っておくというイメージですね。いずれにせよ、色々な観点から見たときに、ポケットに物を入れっぱなしにしておくメリットは何一つとしてないので、まずはポケットの中身を空にしてみてください。
2:ハンガーにかける
続いて、各衣類をハンガーにかけていきましょう。やり方は長期保管と同様で、使うハンガーも長期保管と同様でOKです。一応再掲しておきます。
まずジャケット・ベスト用のハンガーはこれ。
全体的に太めのシルエットになっているものの方が、衣類を支えるときに安定しておすすめです。
肩口には通気性を良くする穴が空いているので、カビや蒸れを防ぐ保管に最適。
さらに肩口を自在に伸ばせるので、型崩れを防げるのも最適です。
これを使って、まずはベストをかけていきます。ベストがないならすぐジャケットでOK。
そして、次にジャケットをかけていきます。肩の幅が合うように適宜ハンガーの方をサイズ調節してくださいね!これで上半身は終了。続いてスラックス・ズボン向けのハンガーです。
こちらがセリアで100円のスラックス用ハンガー。
このように、衣類と接する面に滑り止めがついています。細かいですが助かる仕様ですよね。
それをこのようにかけてあげます。これで無事にハンガーにかけるステップはOKです。やること自体はシンプルなので、「どんなハンガーを使うのか」という点に注目してみてくださいね。
3:ブラッシングを行う
ハンガーにかけたら、続いてブラッシングを行っていきましょう。1日着用したスーツは、例外なく人間の目に見えない細かなホコリ・チリが付着しているので、それをしっかり取り除いてあげるためにもブラッシングという過程が必要になるというわけです。
使用するブラシにこだわる必要はなく(厳密に言えばあるのですが、誤差くらいに思ってもらって構いません)、こちらも100均などでお手軽に手に入れるだけで十分。
筆者は自宅に昔からある化繊ブラシ(化学繊維ブラシ)をいつも使用しています。
このように毛先がツンとしているというか、「鋭利」なので、細かいところまでしっかり毛先が届く反面、強い力を入れてブラッシングしてしまうと繊維を傷つけることになってしまい、逆効果になりかねません。
したがって、ブラッシングする際には表面を擦るのではなく「滑らせる」ようなイメージでシャッシャとブラシをかけていきましょう。それほど細かくやる必要はないので、所要時間は1〜2分程度を見てもらえればOK。
これだけで目に見えないホコリまで取り除けると考えると、やらない手はないですよね。面倒に感じるかもしれませんが、習慣化してしまえばどうってことはない作業量ですから、最初の数回だけ頑張ってみましょう。
4:調湿したクローゼットに収納する
そして最後に、湿度をコントロールした調湿済みのクローゼットに収納すれば、短期保管はこれでOK。
再掲になりますが、除湿剤はこのようなものでOKです。あとは丸めた新聞紙などを何個か入れておくと、適度に湿気を吸ってくれるのでおすすめです。
スーツの保管方法について解説してきましたが、『ネクタイってどうやって保管すればいいの?』という声も読者の皆さまの中から聞こえてきそうです。スーツの保管にこだわる方は、スーツに対してある程度の愛着・思い入れがあるでしょうから、同じようにネクタイについても正しい保管方法が知りたいですよね。
結論から言えば、ネクタイの保管については以下の写真のようにすれば問題ありません。
やや不格好になってしまい申し訳ありませんが、このようにネクタイ本来のあるべき姿である「上から下」へと吊るした状態で保管するのがベストです。
一方で、ネクタイを長期的目線で大事に使っていきたいということならば、保管方法だけでなく「お手入れ方法」にもこだわった方がいいかもしれません。筆者がネクタイのお手入れ方法について解説した以下の記事も目を通しておいて損はないですよ!
まとめ
というわけで、この記事ではスーツの正しい保管方法について解説してきましたが、いかがでしたか?数ヶ月単位になる長期保管と、数日・数週間単位になる短期保管の2種類の保管方法があるので、それぞれの方法についてしっかりと頭に入れておきましょう。
スーツは繊維でできた衣類のうちの1つであり、どれだけ大切に着ていたとしても、いつかは寿命がきてしまうものです。しかし、その寿命は着用する人間の手でいくらでも伸ばすことが可能なので、今回紹介した方法を参考に、是非実践してみてくださいね。
また、スーツの寿命が伸びるということは、それだけ見栄えが良い状態で長い期間着用できるということに他なりません。スーツを戦闘服として着用する社会人たるもの、やはり周りからは多少なりとも良い目で見られたいですよね。
したがって、スーツの保管方法にこだわることは、単にスーツを大切に扱うこと以外にも、様々な恩恵をもたらしてくれます。これを機に、今までより一層スーツを大事に扱ってあげてくださいね。
というわけで、今日はこの辺で。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
改めまして、皆さんこんにちは。この記事をご覧いただきありがとうございます。家事ライターのmamoruです。スーツは決して安くない衣類であり、どうせなら長く良い状態で使い続けていきたいですよね。この記事を読めばベストなスーツの保管方法が理解できること間違いなしなので、ぜひ最後まで目を通してみてください!