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皆さんこんにちは、この記事をご覧いただきありがとうございます。家事ライターのmamoruです。
ネクタイの手入れって、やった方が良いのは分かってるのに、なかなか上手いことできないですよね・・。やり方が分からなかったり、細かい作業が面倒に感じてしまったり・・。結果、『また今度にしよ』と先送りにし、購入後一度もお手入れをしていないネクタイが出来上がってしまうわけです。
そこでこの記事では、ネクタイのお手入れを今まで一度もしたことがない人にも理解できるように、1から丁寧に解説させていただきます。
- 素材共通の日常お手入れ
- シルク素材のお手入れ方法
- シルク以外のお手入れ方法
- ネクタイを長持ちさせるために知っておきたい豆知識
この4つについて扱っていますので、ネクタイのお手入れのイロハを知りたい方は要チェックの内容です。特に難しい天然繊維のお手入れ方法を知りたい方は、是非目を通してみてください。
ネクタイの手入れ、「なんとなく」でやってませんか?
突然ですが、皆さんは今までどのようにネクタイのお手入れをしてきましたか?
- そりゃ・・、アイロン使ってとか、まあそんな感じ?
- いや、なんかこう、ちょっとハンガーに吊るしてみたり?
- 面倒っていうか、ちょっとアレで、あんまりっていうか、実は一度もしたことないんだよね・・。
こんな具合に、自信を持って『これしてました!』って言える人ってなかなかいないと思うんですよね。そしてこれは、かつての私も同じでした。
服とかと同じ布だし、アイロンかければ余裕っしょ!洗濯機に入れてガーってやればオッケー!
と、天然素材であるシルクに高熱でアイロンをしたりして、正しいお手入れができていると思ってましたからね・・。ですが後述する通り、天然素材に高熱のアイロンは出来るだけ避けなければいけないのです。
ネクタイにこだわる人は多い。でも、「ネクタイの手入れ」にこだわる人は少ない
まあこんな感じに、世の中ではネクタイにこだわる男性は非常に多いのですが、一方で「ネクタイの手入れ」にこだわる人は非常に少ないのが現実としてあります。
そしてこれは、私たちの意識も問題としてありますが、そもそも「ネクタイの正しい手入れ方法」という正しい知識を持っていないからこそ、『手入れをしたくてもできない』という方が多くなってしまうのですね。
手入れの有無でこれだけ変わる
では実際、ネクタイの手入れの有無でどの程度見栄えや寿命が変わってくるのか、気になりませんか?
今回、筆者の手持ちの「シルク(絹)100%」のネクタイのうち、
- 適切な手入れをしたもの
- 手入れをせずに洗濯機で洗ったもの
この両者を一例として取り上げることにしました。それがこちら。
まあこれだけだと、そんなに大きな差は感じないと思います。ですが、近くで見てみるとハッキリ分かりますよ。
まずこちらが「手入れなし」の方。ハッキリとシワができていて、大きく見栄え・品質を損なっています。言うまでもなく、こんなネクタイはもう使用できず、寿命が短くなってしまっていることが分かりますよね。
一方で、こちらが適切に手入れをしたものです。シワ一つなく、購入時の品質を今でも保ってくれているような気がしています。こういったネクタイは使っていて気持ちが良いですし、長持ちさせてあげたくなります。
実はこの2つのうち、「手入れなし」の方は筆者がネクタイの手入れにこだわる前のもので、「手入れあり」はネクタイの手入れにこだわり出した方なんです。ちょっとした手入れ・意識の違いでこれほどの差が出てくるので、やはり小まめなお手入れは大事なんですよ!
しわしわ・クタクタになってからじゃ遅いんです!
また、ここで1つ重要なことをお話ししておくと、ネクタイを含めた衣類はしわしわ・クタクタといった具合に劣化してからでは、『もうどうにもならない』のです。どんな方法でお手入れをしても、どんなクリーニングに出したとしても、基本的には「今までの状態を維持」することがベースとなり、「過去の状態に戻す」ことは難しい、というかほとんど不可能。
このようなシワは「劣化」なので、どんな手入れをしても「復活」をさせることは難しい、これがネクタイのお手入れに関する現実です。
つまり、衣類(ネクタイ)におけるお手入れとは、購入時を「100」とした時に、
『出来るだけ100に近い数字を”維持”するために必要なこと』
という認識が正しいと思ってください。「後でやろ」という気持ちでいると、100からどんどん0へ向けて下落していき、気がついた頃には買い替えせざるを得ない状態になってしまう・・、これが衣類の厄介な性質というわけです。
例えば革製品なんかの場合、劣化が「味が出る」と良い方向に働く可能性もあるのですが、衣類(ネクタイ)にそれはありません。劣化がそのまま品質や見栄えの低下につながるので、定期的なお手入れが必要という話になります。
やり方はとっても簡単、今日からできますよ!
さて、ネクタイを含めた衣類のお手入れについて、正しい認識をお伝えしてきました。この話を聞けば、
『やっぱりお手入れって大事なんだな!』
と感じる方も多いと思いますが、衣類のお手入れってそんな難しいことは必要としないんですよね。やること自体はとても簡単ですし、なんなら今日、たった今からできることばかりですので、それほど身構えず、軽い気持ちで取り掛かってもらえればと思います。
ということで次の章から、この記事の主題でもある「ネクタイの手入れ方法」について詳しく解説していくので、チェックしていきましょう!
見栄えアップ間違いなしの素材別お手入れ方法
さて、では早速ネクタイの素材別お手入れ方法について見ていきますが、実は素材別と言っても「全素材に共通する日常的なお手入れ方法」があるのも事実なんですよね。
したがって、まずはネクタイ全般に対応できる、日常的お手入れ方法から解説していきます。
全素材共通の日常的お手入れ方法
全素材共通の日常的なお手入れ方法の要点は、以下の2点です。
- ハンガーにかける
- ブラッシングをする
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
ハンガーにかける
まずは「ハンガーにかける」という点についてですが、これは手入れ云々を考えずに、無意識のうちにやっている方は結構多いのではないでしょうか?ネクタイってどうしても置き場に困るので、スーツなどと一緒にハンガーにかけておく・・、みたいなパターンがこれに該当しますよね。
といっても、難しいことは一切せず、
単純にこうするだけでOKです。使用して数日はこの形で保管し、使うならそのまま着用すれば良いし、保管したいなら収納しちゃいましょう。収納方法ですが、折りたたむと省スペースにはなるものの、ハンガー一本分程度の余裕がクローゼットにあるならば、宙吊りにしたまま保管するのでも良いかもしれませんね。
さて、ではハンガーにかけておく理由についてですが、詳細は以下のとおり。
- シワ対策
- ネクタイ自身の自重により、重力で引っ張られてシワが自然と伸びていく
- 型崩れ対策
- 宙吊りはネクタイにとって自然な保管方法。伸縮性も損なわないので一挙両得。
- 汗対策
- ただ置いておくより通気性が良くなり、吸い込んだ汗や湿気を放散していく
- ホコリ対策
- ただ置いておくよりホコリが落ちやすい。しかし、大きなものは落としきれない
上から順に重要度が高いと考えてもらってOK。最も大きいのはやはりシワ対策で、結構皆さんネクタイのシワって「アイロンじゃなきゃ改善できない」って思ってないですかね?確かに強めだったり、大きめなシワについては、アイロンなど特殊な対策が必要になったりするんですが、細々とした程度のシワだったらハンガーにかけておくだけで勝手に改善してくれることがほとんど。
後述しますが、むしろ過剰なアイロンはネクタイ自身を痛める危険性があるので、『出来ればアイロンは使わない』と思うくらいが大事だったりします。どうしても改善されない場合には、アイロンなどを使用するのは仕方ないですけどね。
ただし、ニットで出来たニットタイについては、ハンガーで吊るしておくと形が崩れてしまう場合があるので、平置きをしてください。ニット素材はそれ自体が通気性が高いので、吊るしておく必要はありませんよ!
ブラッシング
続いてブラッシングについてですが、こちらはイメージ通り『大きめのホコリを取り除く』ために必要な作業になります。
理想を言えば洋服用の専用ブラシが望ましいですが、『そんなの持ってないよ』という方もいらっしゃると思うので、柔らかめの乾いた布などで代用も可です。これを使って、ネクタイの上から下へ向かって、優しくブラッシングをしていきましょう。
力を入れる必要は全くないので、擦るのではなく「触る」イメージですね。これで大抵のホコリは落ちてくれるので、日常的に清潔な状態でネクタイを保管・使用できるようになります。
というわけで、ネクタイのデイリーケアについては以上です。ハンガー干しとブラッシングを行うだけで、ネクタイにとっては大きな休息になりますから、意識してみてください。ハンガー1つに付き、ネクタイは3〜5本程度かけておくことができるので、ネクタイ用のハンガーとして1つ用意しておくと管理が楽になりますよ。
シルク素材のお手入れ方法
さて、ではここからは天然繊維、具体的にはシルクのお手入れ方法について解説していきます。分かりやすくするためにも、
- シワの手入れ
- 汚れの手入れ
この2つに分けているので、それぞれについて詳しく見ていきましょう。
基本的には先述したデイリーケアで済んでしまうのですが、それだけでは対処しきれないシワや汚れのお手入れについて扱っていきます。水洗いやアイロンについても述べているので、チェックしていきましょう。
シルク素材のシワのお手入れ
先述のように、素材共通のデイリーケアのシワ対策では、「ハンガーに吊るす」というものをご紹介しました。しかし、シルクのネクタイは生地が非常に滑らかなので、単にハンガーにかけておくだけではシワがなかなか改善されないのも事実です。
そんな時にまず候補に挙がるのが「アイロン」だと思いますが、ポイントはスチームアイロンを用いて『当て布にスチームを当てる』という点。詳しくは、以下の写真をチェックです。
このように、当て布を通じてスチームを当てることで、必要な分の熱・水分だけを供給することが可能になります。ネクタイならこれくらいで十分シワは伸びてくれるので、アイロンがけの際には意識してみてください。
ただし、ここで一点肝に銘じておいて欲しいのが、『シルクにアイロンは出来るだけ控える』というネクタイお手入れの鉄則です。「極力使わない」という方針が大事なので、ここは注意してください。詳細は割愛しますが、シルクは人間の肌と同じタンパク質から構成されているので、高熱により容易に変形してしまうからです(しかも元に戻らない)。
『だったらどうやってシワを伸ばせばいいんだよ!』
と思われるかもしれませんが、「お風呂干し」を試してみることをおすすめします。もちろん、お風呂で水をビシャーっと浴びせる・・、みたいなことではなく、お風呂使用後など「湿気のある状態のお風呂」でハンガーに干しておくことで、良い感じに水分を吸ってくれてシワが伸びやすくなるのです。
言ってみれば、『マイルドなアイロンがけ』、それがこのお風呂干しになるので、個人的には天然素材ならこのやり方を推奨したい。もしこれでも改善されないなら、アイロンがけを試してみる。こういったイメージを持ってみてはいかがでしょうか?
シルク素材の汚れのお手入れ
続いてシルク素材のネクタイの汚れの手入れについてですが、こちらのポイントは『水洗いが可能なのかどうか』だと思います。結論から言えば、シルク素材の洗濯はおすすめしません。先ほども言った通り、シルクはタンパク質という生きた素材で構成されているため、水に非常に弱いという特徴を持っているからです。
まあ厳密に言えば、水洗いは可能なのですが、非常にハードルが高いです。素人がやろうとすると十中八九やらかしますし、『これやるならクリーニング出したほうが早くね?』って誰しもが思うようなものとなっているので、
『シルクは汚れたら即クリーニング』
を合言葉にすることをおすすめします。
シルクのネクタイは高価ですし、ブランドものであることが一般的です。そうなると、当然失敗できませんよね?自宅でプロ並みの水洗いができるなら良いですが、そうでない場合には変にリスクをかけず、素直にクリーニングに出すことをおすすめします。
シルク以外(ウール・ポリエステルなど)のお手入れ方法
ウール製ネクタイのお手入れ方法について解説してきましたので、ここからはシルク以外の素材のお手入れ方法について解説していきます。具体的には、
- 天然素材:ウール(綿)
- 合成素材:ポリエステル
- 合成素材:アセテート
このようなものですね。シルクよりも安価なことが一般的で、もう少し大胆な手入れができると考えてOKです。とはいえ、基本は「素材共通のお手入れ」がベースになるので、それでもどうにもならないものの対処法を解説していきます。
シルク以外のシワのお手入れついて
まずはシルク以外のネクタイのシワのお手入れについてですが、こちらはシルクネクタイと同様に「当て布」を使ってアイロンをかけていきます。
このようにネクタイの上に当て布を敷いて、
あとはアイロンをかけていけばOK。シルクのように極端に熱に弱いというわけではありませんので、スチームではなく弱い力でかけてしまっても問題ない場合が多いです。
ただし、当然製品によって適性温度があることが一般的なので、アイロンを使用する際は必ずネクタイのタグ・洗濯表示をチェックするようにしてください。アイロンに「×」マークがついている場合にはアイロンNGなのでご注意を。
シルク以外の汚れのお手入れ
続いてシルク以外の汚れのお手入れについて解説していきます。こちらは水洗いが可能であることが一般的なので、「手洗い方法」の前手順をフローチャートにしてみました。
- 1:洗濯液を作る
- ボウルに水・ぬるま湯を張り、中性のデリケート衣類用洗剤を表記の通り入れる。これを「洗濯液」と呼ぶ。
- 2:ネクタイを洗濯液で浸す
- 洗濯液の中にネクタイを入れ、手で馴染ませていく。手もみは絶対にせず、泳がせる程度で。
- 3:大きめのタオルに水を吸わせる
- 手で絞ったりせず、タオルの上に置いてゆっくり水を吸わせていく。
- 4:ハンガーで干して乾かす
- 風通しの良い日陰に干して乾かす。これで完成。
この流れでシルク以外のネクタイを手洗いすれば、落ちにくいシミを除いてしっかりと染み抜き、汚れ・汗を落とし切ることができます。しかし、結構手間がかかりますし、繊細な作業が続きますし、加えて色落ちの危険性もあります。正直言うと男性にとっては若干酷な部分があるので、シルクと同様に面倒ならクリーニングに出すのが手取り早いというのが筆者の意見です。
というわけで、以上がネクタイの素材別のお手入れ方法となりますが、いかがでしたか?基本は素材共通の日常的なお手入れが基本になり、気になる汚れやシワが出てきたら素材別のやり方を実践してみましょう。以下にもう一度要点をまとめておくので、参考にしてみてください。
- 全素材共通の日常的お手入れ方法
- ハンガーにかけ通気性アップ。自重でシワを改善し、ホコリを落とすためにブラッシング。
- シルク素材のお手入れ方法
- お風呂干しでシワを取る。それでも無理なら当て布でスチーム。汚れは諦めクリーニングが無難。手洗いは難しい。
- シルク以外のお手入れ方法
- 当て布で普通にアイロンをかける(必ずタグを確認)。専用洗剤で洗濯液を作り、泳がせるように洗おう。
ネクタイを長持ちさせるために知っておきたい豆知識
はい、というわけで、『見栄えアップ間違いなしの素材別お手入れ方法』についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?化学合成繊維・天然繊維でそれぞれ意識すべきことやお手入れ方法が変わってきますので、この点は必ず覚えておきましょう。
さて、ここからは蛇足的ではあるものの、『ネクタイの寿命』を伸ばすために知っておきたい豆知識について解説していきますので、出来るだけお気に入りのネクタイを長く使いたいという方は目を通しておくことをおすすめしますよ!
お気に入りのネクタイほど、ヘビーローテーションになりがちですよね。つまりお気に入りのネクタイは、その他のネクタイよりも寿命が早くきてしまう可能性が高いのです・・。しかし、工夫次第でこの寿命を伸ばしてあげることが可能なので、そのための豆知識を確認していきましょう!
定期的にクリーニングに出す
まず覚えておいて欲しいのが、「定期的にクリーニングに出す」ということです。『ネクタイにクリーニング?』と思われるかもしれませんが、出してる人は出していますし、それこそ割と頻繁に出してるんですよ。
結局のところ、「餅は餅屋」なんですよね。確かに、上述したような日常的な個人の範囲でのお手入れは大事です。確実にネクタイの寿命を伸ばすことができますし、見栄えアップにも繋がります。
しかし、定期的に『衣類のメンテナンスのプロ』にお手入れをしてもらうことも、やはり大事なんですね。普段のお手入れではどうにもできない、
- 細かいヨレ
- 目に見えない汚れ(汗/皮脂など)
このようなものをスッキリしてくれるので、これまたネクタイの寿命を伸ばすことにつながるのです。
忙しいビジネスマンには「宅配クリーニング」もおすすめ
とはいえ、クリーニングはぶっちゃけ面倒。自分で足を運んで、自分で取りにいくのは、やっぱり抵抗を持ってしまいます。少なくとも筆者は、『じゃあいいや』と諦めてしまいますからね・・。
そこでおすすめしたいのが、「宅配クリーニング」という選択肢です。文字通り、自宅からダンボールなどに衣類を詰めて、あとは到着を待つのみというめちゃめちゃ現代チックなクリーニングで、忙しかったり、面倒くさがりだったり(筆者みたいな)、こういった場合でも無理なく手軽にクリーニングができるとネットを中心に密かに話題になっているんですよ!
サービスによりけりですが、高価格・高品質路線のサービスもありますし、店舗型のクリーニングとほとんど変わらない価格帯のサービスもあります。宅配クリーニングにネクタイと一緒にスーツやYシャツも出してしまって、衣類全体の寿命と見栄えをアップさせてみてはいかがでしょう?
筆者も実際に利用したことがある・・、というか、今でも利用し続けているのですが、非常に便利で助かっています。ダンボールにまとめたり、集荷を呼んだりするのが最初は慣れませんでしたが、慣れれば家から出ずに済むので本当に楽。一度使ってみて欲しいですね。
1本を使い続けない
ネクタイをクリーニングに出すことで一定の寿命を伸ばすことが可能ですが、「一本を使い続けない」ということもまた、ネクタイの寿命を伸ばす上で重要な要素になります。
これはネクタイだけでなく、衣類や身に付けるもの全般に言えることですが、基本的に1つのものを使い続ければ使い続けるほど寿命が極端に短くなる傾向があることは、なんとなく皆さんも理解できますよね?
人間に休息が必要なのと同様に、衣類にも休息が必要です。特に皮革製品や天然素材の製品などは、本当の意味で「生きている素材」ですから、適度に休ませて、かつ適切なお手入れをしてあげないと、本当に著しく急速に劣化していきます。
数本でローテーションさせてみよう
したがって、ネクタイの場合には、数本で上手にローテーションさせてあげることを心がけましょう。お気に入りの一本を使いまわしたい気持ちはもちろん分かりますが、結果的に寿命を短くしてしまうなら本末転倒。
それだったら、『お気に入りのネクタイを増やす』という方向性で、あと数本分、ネクタイに投資をしてみると長時間お気に入りのネクタイたちと過ごすことができますよ。
ネクタイは地味になりがちなビジネスマンの服装を彩ってくれる、唯一と言っても良い遊びが効く衣類です。ここにお金をかけることで自分の印象をガラッと変えることができますから、ぜひお気に入りの一本を他にも見つけてみてくださいね!
汗・汚れがついたら即手入れ!
天然素材で作られるネクタイは特に、繊細な素材で構成されているため、汗や汚れに非常に脆いという性質を持っています。
例えば、ほんの米粒大の汚れや汗染みがついたとしましょう。私たち人間は、「これくらいなら」と放置しがちです。しかし、天然素材の衣類にとっては、そこからジワジワと時間をかけて侵食が始まってしまうため、致命的な傷になりかねないのです。
特に夏場は小まめにチェック
したがって、特に夏場は注意をして欲しいというのが筆者からの本音になります。何故夏場なのかといえば、以下の理由が挙げられます。
- 汗をかきやすいから
- 肌着・ワイシャツは容易に貫通する。目に見えないので対処しにくいが、相当量の汗が染み込んでいると考えた方が良い。
- 汚れがつきやすいから
- クールビズでジャケットがないので、ネクタイ全体が露出する。結果、色々な汚れ・ホコリなどがつき、そこから劣化していく。
- 紫外線が強いから
- 影響は限定的だが、強い紫外線による劣化も多少は気になる。一本を使い回すのはやめよう。
特に大きいのが上2つですかね。汗・汚れが付きやすいのが夏場ですから、小まめにネクタイの状態をチェックし、必要があれば自宅でお手入れをし、1ヶ月〜夏場終わるまでの1シーズンに1度はクリーニングに出してあげると非常に良い状態でネクタイを維持することが可能ですよ。
汚れや汗の侵入を防ぐ上では、撥水スプレーを使用してみるのが効果的です。100均でも売ってますが、これをシュッと吹きかけるだけで軽めの水滴や汚れから守ってくれます。ネクタイだけでなく、服やバッグ、傘、靴などにも応用可能ですから、お気に入りのものにはシュッと吹きかけてみるのも良いかもしれませんよ。(使用の際は各スプレーの説明書きをご覧ください)
まとめ
この記事では、ネクタイの正しいお手入れ方法、そして寿命を伸ばすための豆知識について解説してきました。
ネクタイは、同じものを何本も買うことがない、基本的には一点ものの繊維商品なので、それぞれを大切にすることはとても大事です。プレゼントの定番でもあることから、他人から贈り物としてネクタイをもらった経験がある方もいらっしゃるでしょう。
つまりネクタイは、気持ちがこもりやすいアイテムでもあるのです。それを大切に手入れし、見栄えを整え、長く使い続けようとすることはとても素敵なこと。この記事で紹介したことを参考に、出来るだけ良い形で長い時間、お気に入りのネクタイを使ってあげてくださいね。衣料品の中でもネクタイは繊維的に毛玉や毛糸ほつれがしにくいので、手入れの手間は楽チンです。この記事で紹介したことを念頭に、ぜひご自宅で試してみてください。
それではこの辺で。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ネクタイのお手入れは先延ばしにしがちですが、タイミングが遅くなればなるほど、購入時の状態からは離れていってしまいます。「思い立ったが吉日」ではないですが、これを機会に正しいお手入れ方法を学んでいきましょう!